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2016 / 11 / 01  11:18

書籍出版のお知らせ2

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最近はどんな御支援をしていても、社長の御子息も一緒になって進めていくお仕事が多いです。つまり、、、

事業承継

です。

 

私の場合は、税理士さんや会計士さんが得意とする、資産承継(株や事業用資産の承継)の領域よりは、経営者として現社長から御子息へのバトンタッチを行うことの支援が中心になっています。相談のお声掛けを何件もいただきますが、時間に限りもあって、すべての方の力になれていない状況です。

 

ご相談いただく方々からこんな話をよくお伺いします。

・子供:後継者候補

 「父親が創業者ワンマン。自分が継ぐのが妥当と思っているが、不安が残る」

 「いろいろ勉強しているが、自分の知識が実践的に通じるものかどうかわからない」

・親:現社長

 「外部には売り(MA&)たくない。なるべくなら一族で続けていきたい」

 「頑張っているが子供なんてまだまだひよっこ。わかってないことも多い」

 

中小企業といえども、現社長はカリスマ経営者であり、一方で御子息の皆様はそういうタイプではないことが多くあります。そういった親子関係の場合、現社長のやり方をそのまま後継者が受け継ぐことは、かならずしも正しい方法にはなりえません。

 

管理の問題、人心把握の問題、問題解決の問題、事業価値の問題、新たな成長の問題等々、後継者が組織の中心になり、従業員をまとめ、さらに会社を再成長させていくために必要な課題がいくつもあります。書店には経営のノウハウ書が並んでいますし、ビジネスセミナーもたくさんあります。どれも学習材料としてはすばらしく、知識もたくさん身につきます。ただ、どうしても理論どおりにいかないのが、経営承継です。実際のところ、知識だけでは乗り越えられない壁も少なくありません。

 

途中でギブアップすることのないよう、そのプランニング、やり方をお伝えしていくことが私の仕事です。幸いなことに、私自身はまだまだ若輩者ではございますが、後継者の方々が力をつけながら会社の業績を立て直す、まさに激動のドラマの場に、度々立ち合わせていただいております。そこで、せっかく立ち合わせていただいた貴重な経験をベースに、実践的なノウハウを整理したのが、この本です。

 

会社を継ぐあなたが知っておくべき 事業承継 そのプロセスとノウハウ ~「ストーリー+解説」で理解する32のポイント

 

ポイントになる部分は以下の部分です。

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「後継者の方々は、皆様の父親のようなカリスマ社長を目指さなくてもよいのです。あなたがすべきこと、それは父親のやり方と違っていておおいに結構。その方法を一言で表すならば『自立型組織』の構築です。二代目三代目の方々は、従業員の持てる力を引き出し、最大限に発揮させながら組織力を高めていくことで会社を守り、そして再成長させていきましょう」

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書籍では、進むべき方向性に従業員が向かい、目標を設定し主体的に行動する。階層に関係なく相談し合い、知恵を出し合って問題を解決する。そういう形の組織を、「自立型組織」と呼び、その実現を目指すためのノウハウを、「ストーリー」と「要点の解説」という形を通じて紹介しています。

 

一般に事業承継は、経営者の育成となる「経営承継」と株式等の「資産承継」のふたつからなります。本書の特徴は、前者の「経営承継」にフォーカスし、後継者の方々からいただいたご相談を元に、立ちはだかる壁をどうやって乗り越えてきたか、その部分を時系列、体系的、かつ実践的な側面から整理しているところが、本書の特徴と言えるでしょう。

事業承継は長い時間神経をすり減らす人生の一大プロジェクトです。忍び寄る不安、迫り来るプレッシャー、苛立ち、焦りが伴います。これが非常につらいと、後継者の方々が口を揃えます。

こういったものは、これから発生するであろう問題の解決方法を事前に知っておけば、少しでも和らぐのではないでしょうか。事業承継は半年、1年で終わりというわけには行きません。悩んだときにはいつでも、何度もめくり、ハンドブック的に使いこんでいける本です。

本書を手に取っていただきたいのは、カリスマ社長を引継ぐことになる後継者の方々のみならず、現社長、並びに事業承継についてのアドバイスを行う立場の方々(税理士、金融機関担当者、コンサルタント等)です。

 

本書を長く傍に置いていただき、事業承継成功の一助となれば幸いです。